感想文の書き方は、読む本によって変わってきます。
とはいえ、感想文を審査する側は「子供たちにはこのように書いてほしい」というポイントを教えていることもあります。
そのポイントの一例をあげましょう。
岐阜県恵那市は、幼児生徒が読書に親しむことを重視した教育活動を推進し、その一環で読書感想文コンクールを実施しています。
このコンクールの審査委員長が書いた総括に、入選した読書感想文のすばらしかった点がわかりやすく紹介されています。以下に引用します。
- テーマ(深く考えさせられたこと、興味・関心が高まったこと等)が明確である
- テーマに関わって、変容した(成長した)自分の姿を書いている
- 自分の感想を、よりわかりやすくより印象的に書いている
- インパクトのある書き出し
- 余韻の残る終末
- 本からの引用と、それに関わる自分の体験とのバランスのよさ
- 内容に応じた敬体と常体の使い分け
まとめるとポイントは二つです。
すばらしいと感じる感想文では、生徒が興味を寄せたテーマが明確です。
そのテーマに沿って、本を読む前と読んだ後での、自分の考えや行動の変化が記述されています。
よって感想文コンクール作品の書き方は、
- 主人公や登場人物の成長ポイント、または著者の主張を読み取る
- そこに自分の体験談を添わせていき、自分も成長したと書く
となります。
具体的に入選作品を見ながら考えていきましょう。
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