読書感想文は決まったパターンのストーリーに沿って書くと、短い時間でうまく書けます。
間違いのないストーリーは、
- 書き出し
- 中身の引用と、そこで自分の考えたこと
- 自分の考えや行動が変わったこと
- 結び
のパターンです。
それぞれの書き方を、過去の感想文入選作品を参考にして、具体的に見ていきましょう。
以下では、読書感想文を審査する先生があげた読書感想文を書くポイントを、書く順番に説明していきます。
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書き出し
書き出しは、読み手に対してインパクトを与える構成にして、早く続きが読みたくなるように仕向けます。
例えば、
- この本を読もうとした理由を書く時、わざと読み手の期待を裏切る
- 本を読んだ後に深く考えさせられたことを、わざと冒頭に持ってくる
この書き出しを使いやすくするためには、読書感想文を書く本を選ぶとき、意図的に自分が詳しくないテーマにすると良いでしょう。
そうすると感想文の中で、本を読む前の自分と本を読んだ後の自分に大きな違い(=ギャップ)を作れるので、自分自身の考えや行動が変わったというストーリーを、楽にうまく書くことができます。
→具体的に、入選作品の書き出し例を見る
引用と感想
書き出しの後は、本の主張、登場人物の行動等を引用しつつ、それに対して自分の感想を付けます。
本を読んだ後に、読む前と比べて自分自身の考えや行動が変化した、と説明する伏線として、書きやすい内容を決め、それに対応する引用部分を決めます。
例えば、
- 引用と感想で、登場人物の行動に対する自分の行動の違いを書き、結びで行動の変化を書く
- 引用と感想で、筆者の主張や根拠に対する自分の考えの浅さを書き、結びで考えの変化を書く
本文の引用と感想は、バランスよく配置しましょう。文字数をかせぐため、本文の引用を増やしたくなりますが、自分の言葉で感想も増やしましょう。
→具体的に、入選作品の引用と感想例を見る
自分の変容
引用や感想の後は、感想文の本題です。本を読んだことをきっかけとした自分の変容を書きます。
ここの題材は何でも構いません。書きやすいのは自分のことに引き寄せた内容で、
例えば、
- 悩みについて
本がきっかけで、悩み事が解決した
- 悩みについて
- 新たな気づきについて
本を読んで、知らなかったことに気づいた
- 新たな気づきについて
- 共感について
主人公の生き方にあこがれた
- 共感について
の三つが良いでしょう。
→具体的に、入選作品の自分の変容例を見る
結び
最後になる結びは、気の利いた表現を書き、読み手に余韻を残します。
自分の変容を表す段落に書かれる「~のような人になりたいと思います。」や「~を目指して進んでいきたいです。」だけで全体を終えてしまわず、ストーリーに大した影響は与えずに、カッコよく好印象で終えるのです。
例えば、
- 呼びかけ
誰かに対する呼びかけの言葉
- 呼びかけ
- 倒置
一つの文の中で、結論を強調するため順番を変える
- 倒置
- 創作
本のテーマに沿って、印象に残る場面を創造する
- 創作
などがあります。
→具体的に、入選作品の結び例を見る
読書感想文の例文
これまでの説明を踏まえて、書き出し、引用と感想、自分の変容、結びの例文をそれぞれまとめました。
ご自由にお使いください。
→具体的に、読書感想文の例文を見る
読書感想文に役立つ入選作品
市区町村の読書感想文コンクールの入選作品を、学年や文字数、または本のタイトル別にまとめました。
ネットで読めますので、書き方の参考にしましょう。