読書感想文の書き方 | 国語教科書の素材辞典

読書感想文の書き方


読書感想文は決まったパターンのストーリーに沿って書くと、短い時間でうまく書けます。


間違いのないストーリーは、

    1. 書き出し

    1. 中身の引用と、そこで自分の考えたこと

    1. 自分の考えや行動が変わったこと

    1. 結び

のパターンです。

それぞれの書き方を、過去の感想文入選作品を参考にして、具体的に見ていきましょう。

以下では、読書感想文を審査する先生があげた読書感想文を書くポイントを、書く順番に説明していきます。

関連記事)ChatGPTは読書感想文に使える?BingやBardなどの生成AIは?



書き出し

書き出しは、読み手に対してインパクトを与える構成にして、早く続きが読みたくなるように仕向けます。

例えば、

    • この本を読もうとした理由を書く時、わざと読み手の期待を裏切る

    • 本を読んだ後に深く考えさせられたことを、わざと冒頭に持ってくる

この書き出しを使いやすくするためには、読書感想文を書く本を選ぶとき、意図的に自分が詳しくないテーマにすると良いでしょう。

そうすると感想文の中で、本を読む前の自分と本を読んだ後の自分に大きな違い(=ギャップ)を作れるので、自分自身の考えや行動が変わったというストーリーを、楽にうまく書くことができます。

→具体的に、入選作品の書き出し例を見る

引用と感想

書き出しの後は、本の主張、登場人物の行動等を引用しつつ、それに対して自分の感想を付けます。

本を読んだ後に、読む前と比べて自分自身の考えや行動が変化した、と説明する伏線として、書きやすい内容を決め、それに対応する引用部分を決めます。

例えば、

    • 引用と感想で、登場人物の行動に対する自分の行動の違いを書き、結びで行動の変化を書く

    • 引用と感想で、筆者の主張や根拠に対する自分の考えの浅さを書き、結びで考えの変化を書く

本文の引用と感想は、バランスよく配置しましょう。文字数をかせぐため、本文の引用を増やしたくなりますが、自分の言葉で感想も増やしましょう。

→具体的に、入選作品の引用と感想例を見る

自分の変容

引用や感想の後は、感想文の本題です。本を読んだことをきっかけとした自分の変容を書きます。

ここの題材は何でも構いません。書きやすいのは自分のことに引き寄せた内容で、

例えば、

    • 悩みについて
      本がきっかけで、悩み事が解決した

    • 新たな気づきについて
      本を読んで、知らなかったことに気づいた

    • 共感について
      主人公の生き方にあこがれた

の三つが良いでしょう。

→具体的に、入選作品の自分の変容例を見る

結び

最後になる結びは、気の利いた表現を書き、読み手に余韻を残します。

自分の変容を表す段落に書かれる「~のような人になりたいと思います。」や「~を目指して進んでいきたいです。」だけで全体を終えてしまわず、ストーリーに大した影響は与えずに、カッコよく好印象で終えるのです。

例えば、

    • 呼びかけ
      誰かに対する呼びかけの言葉

    • 倒置
      一つの文の中で、結論を強調するため順番を変える

    • 創作
      本のテーマに沿って、印象に残る場面を創造する

などがあります。

→具体的に、入選作品の結び例を見る




読書感想文の例文

これまでの説明を踏まえて、書き出し、引用と感想、自分の変容、結びの例文をそれぞれまとめました。

ご自由にお使いください。

→具体的に、読書感想文の例文を見る

読書感想文に役立つ入選作品

市区町村の読書感想文コンクールの入選作品を、学年や文字数、または本のタイトル別にまとめました。
ネットで読めますので、書き方の参考にしましょう。

感想文

ChatGPTは読書感想文に使える?BingやBardなどの生成AIは?

感想文

読書感想文の例文

感想文

入選作品の自分の変容例

感想文

入選作品の結び例

感想文

感想文を書くポイント

感想文

入選作品の引用と感想例

感想文

入選作品の書き出し例

感想文

読書感想文の入選作品を学年・文字数別で読む

感想文

読書感想文の入選作品を書名別に読む