黒い雨 (井伏鱒二) | 国語教科書の素材辞典

黒い雨 (井伏鱒二)

黒い雨 は 井伏鱒二 によって書かれた小説 です。

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黒い雨 の概要

作者、翻訳者

項目データよみがな
作品黒い雨くろいあめ
作者井伏鱒二
井伏鱒二の教科書作品一覧
いぶせますじ
訳者

あらすじ、結末

項目データ
あらすじ(要約)・冒頭(書き出し)広島市への原子爆弾投下より数年後の広島県東部、神石郡小畠村。閑間重松(しずま・しげまつ)とシゲ子の夫妻は戦時中広島市内で被爆し、その後遺症で重労働をこなすことができない。養生のために散歩や魚釣りをすれば、口さがない村人から怠け者扱いされる。やるかたない重松は、村在住の被爆者仲間を説得し、鯉の養殖を始めようとする。
一方で重松は、同居する姪・矢須子のことで頭を痛めていた。婚期を迎えた彼女だが、縁談が持ち上がるたびに被爆者であるという噂が立ち、縁遠いままなのである。昭和20年8月6日朝、重松は広島市内横川駅、シゲ子は市内千田町の自宅でそれぞれ被爆したものの、矢須子は社用で爆心地より遠く離れた場所におり、直接被爆はしていない。しかし、縁談が持ち上がるたびに「市内で勤労奉仕中、被爆した被爆者」とのデマが流れ、破談が繰り返されていた。そんな折、矢須子にまたとない良い縁談が持ち上がる。この話をぜひともまとめたい重松は、彼女に厳重な健康診断を受けさせた上、昭和20年8月当時の自身の日記を取り出して清書しようとする。矢須子が原爆炸裂時、広島市内とは別の場所にいた=被爆者ではないことを証明するためだった。
引用元:Wikipedia

教科書への採用例:7~8章
幸運にも重松とシゲ子は自力で自宅に戻れた矢須子と出会うことができ、3人は広島市から離れた重松が働く工場へ向かうと決める。多くの死体が転がる道を駅に向けて歩き、可部線の駅から運行を続けていた電車に乗った。満員の電車内では、みんな原爆がさく裂した時のことについて話している。電車が途中で止まり時間はかかったが、3人は無事に工場にたどり着くことができ、工場長や職長が到着を祝ってくれた。
(867文字)

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筆者の主張(考え)
主な登場人物閑間重松、シゲ子、矢須子
結末(末尾)・結論しかし実際には、矢須子は重松夫婦の安否を確かめるため船で広島市に向かう途中、瀬戸内海上で黒い雨を浴びていた。しかも再会した重松らと燃え上がる広島市内を逃げ回ったため、結果として残留放射線も浴びていた。この事実を重松が書くべきか悩んでいる折、矢須子は原爆症を発病。医師の必死の治療もむなしく病状は悪化し、縁談も結局破談になってしまう。昭和20年8月15日までの日記を清書し終えた重松は、養殖池から向かいの山を見上げ空に奇跡の虹を想像し、その虹に矢須子の回復を祈るのだった。
引用元:Wikipedia
文章種別小説
感想(例)

教科書に掲載されたのはいつから?何年生?

黒い雨 は 1975 年の中学三年生 の教科書から採用されました。

学年掲載年度生まれ年換算
中学三年生1975~20201960~2005
高等学校1985~1993
1998~2007

黒い雨 の本文の確認・学習の方法

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