鼓くらべ (山本周五郎) | 国語教科書の素材辞典

鼓くらべ (山本周五郎)

鼓くらべ は 山本周五郎 によって書かれた小説 です。

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鼓くらべ の概要

作者、翻訳者

項目データよみがな
作品鼓くらべつつみくらべ
作者山本周五郎やまもとしゅうごろう
訳者

あらすじ、結末

項目データ
あらすじ(要約)・冒頭(書き出し)お留伊は勝気な性格の娘で、練習で自分が打つ鼓の音をこっそりと聞きに来ていた老人を問い詰めるが、その後に知り合いになる。老人は絵師で日本中を旅して回っていると言い、いつも左手はふところに入れていた。ある日、老絵師はお留伊がお城の鼓くらべに出ることを知る。その後、お留伊は城下での稽古のため家を空け、しばらくして戻ると老絵師は鼓を聞きにこなくなっていた。ある冬の日、宿屋の娘がお留伊を呼びに来て、一緒に老絵師が寝込む宿屋に向かう。老絵師は、死ぬ前にもう一度お留伊の鼓を聞きたくて来訪を願ったのだが、その前に昔の鼓くらべでの騒ぎを話し、勝った者も自ら鼓を持つ腕を折って行方をくらましたこと、音楽は人の世で最も美しいもので、決して競うものではないことを伝える。後日、お留伊はお城の鼓くらべに参上し、自分の番になって鼓を打ち始める。お留伊の鼓の音は今までになく鳴り響き、勝ちを確信したお留伊は余裕で対戦相手の必死の形相を見たとき、脳裏に老絵師の姿が浮かび、出したことのない左腕がまさに腕を折って行方をくらませた勝者そのものだと直感する。お留伊の耳に老人の声がよみがえり、曲の途中で鼓を打つ手を止め、鼓を下ろしてしまう。お留伊は自分の気持ちが変わったことに喜びを感じ、早く帰って老絵師に伝えたいと思うのだが、地元に帰るとすでに老絵師は亡くなった直後だった。
(572文字)

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筆者の主張(考え)
主な登場人物お留伊、老人(老絵師)
結末(末尾)・結論亡くなった老人に、お留伊は老人の教えで目が覚めたと伝え、今までの自分がいかに醜い心を持っていたか懺悔し涙をこぼす。今や、老人が昔の鼓くらべで勝った本人か否かはどうでもよい。お留伊にとっては老人が本当の師匠であった。亡き師匠に、お留伊は生まれ変わった鼓の音を聞かせるのであった。
文章種別小説
感想(例)

教科書に掲載されたのはいつから?何年生?

鼓くらべ は 1978 年の中学一年生 の教科書から採用されました。

学年掲載年度生まれ年換算
中学一年生1978~19861965~1973

鼓くらべ の本文の確認・学習の方法

電子ブック、スマホで読む方法

鼓くらべ をネット経由で読む方法を紹介します。

リンク所要時間
全文 青空文庫30分以内
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