小学校国語で昔から読まれている作品トップ5 | 国語教科書の素材辞典

小学校国語で昔から読まれている作品トップ5

小学校で昔から読まれている国語教科書の作品を、期間が長い順に5位までまとめました。

5位:スーホの白い馬(大塚勇三)

5位は、大塚勇三の「スーホの白い馬」です。

1965年(昭和40年)から今に至るまで、小学二年生で長らく読み継がれています。

少年の頃のスーホが白い子馬を拾って大切に育て、やがて立派な白馬に育ちます。スーホは白馬を駆って、殿様が娘の結婚相手を探すための競馬大会に出る、というお話です。(→「スーホの白い馬」の情報を見る

スーホと白馬は、競馬大会で見事に優勝します。よって、殿様は優勝者を娘の結婚相手として迎え入れるべきですが、スーホの貧しい身なりを見て約束を翻します。

しかし白馬だけは欲しくてたまらず、わずかなお金を投げてよこして馬を置いて帰るよう命令するのです。

スーホ、そして白馬の運命やいかに?!

4位:大きなかぶ(トルストイ)

4位は、トルストイの「大きなかぶ」です。

1961年(昭和36年)から今に至るまで、小学一年生で長らく読み継がれています。

大きく育ったかぶをおじいさんが抜こうとしたけれど、抜けないのでおばあさんに助けを借り、おばあさんは更に孫娘に助けを借り...とテンポよく進むお話です。(→「大きなかぶ」の情報を見る

伝統的な民話が元になった絵本作品のため挿絵が楽しく、大きなかぶを抜くときの掛け声も、子供がうれしくなる作品でした。

3位:かさこじぞう(岩崎京子)

3位は、岩崎京子の「かさこじぞう」です。

1957年(昭和32年)から今に至るまで、小学二年生で長らく読み継がれています。

じいさまとばあさまが、大みそかにお正月の餅を用意したいとすげがさを作ります。じいさまが町に売りにいきますが一つも売れず、村への帰り道におじぞうさまに良いことをする、というお話です。(→「かさこじぞう」の情報を見る

雪が積もる6人のおじぞうさまに、雪がしのげるようにと売れ残ったすげがさと、自分の手ぬぐいかぶせてあげました。

すると、真夜中におじぞうさま達が恩返しをしてくれるのです。「じょいやさ じょいやさ」...

おじぞうさまが向かってくるときと帰っていくときの掛け声です。覚えていますか?

2位:ごんぎつね(新美南吉)

2位は、新美南吉の「ごんぎつね」です。

1956年(昭和31年)から今に至るまで、小学四年生で長らく読み継がれています。

村に出没していたずらをし、人々を困らせているキツネ・ごんが、ある日村に住む兵十にもいたずらをするところからお話は始まります。(→「ごんぎつね」の情報を見る

ごんは、兵十が川で漁をしているのを見つけ、すきを見て捕った魚をわざと逃がしてしまいます。

ところが、その後に兵十の母親の葬儀が行われるのを知ります。ごんは、兵十が病気の母親に魚を食べさせたいと親孝行の気持ちから取っていた魚を自分が逃がしてしまい、それが元で母親が亡くなったと考え、後味の悪い思いをします。

その後、ごんはある行いを始めるのですが...

1位:大造じいさんとガン(椋鳩十)

1位は、椋鳩十の「大造じいさんとガン」です。

1951年(昭和26年)から今に至るまで、小学五年生で長らく読み継がれています。

猟師の大造じいさんと、ガン(雁)の群れを率いるリーダー・残雪との攻防を描いたお話です。(→「大造じいさんとガン」の情報を見る

大造じいさんは、利口な残雪が群れを率いているせいで猟の成果が上がらなくなり、どうにか残雪を出し抜こうと様々な工夫を試みます。しかし残雪は、大造じいさんの策略から群れの仲間を救います。

ところが、ある作戦がきっかけで残雪は捕まってしまいますが、大造じいさんの心境には変化が起こります。